24年・・・の巻
今日は1月17日です。
阪神大震災から24年の月日が流れました。
被災者の皆さん、とりわけご遺族の方や近しい人を失われた方にとっては、今日という日を風化させてはいけないと再認識させてくれる一日でございましょう。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、元の水にあらず」
これから60年、70年と時間がすぎれば、壊滅的な災害であっても、教科書の中の出来事になっていきます。
私達が太平洋戦争の悲惨さが想像ができないのと同じように、写真や映像だけでは捉えられない、心の中の悲痛な思いがなかなか理解できない時代が必ずやってくるのです。
そういった意味で考えると、沖縄は本当に悲惨な現状だと思うのです。
当時の敵であった米軍が、駐留し続けているのですから。
忘れようにも忘れられない状況が延々と続いているわけです。
今もアメリカを敵だと思っている方が沖縄にどれだけいるかはわかりませんが、
現状を快く思っていない方がいても不思議ではありません。
沖縄の辺野古県民投票に参加しない市があるとのことで問題となっていますが、
ぜひとも全市が参加して民意を示すべきです。
しかしながら、仮に辺野古移設反対が多数を占めても、残念ながら移設の方向は変わらないでしょう。
沖縄はそれほどに日本の国防上、大きな位置づけにあるのです。
それでも、沖縄の方は沖縄の民意を示した上で、せめて頭の上を再々、戦闘機が飛ぶ状況を少しでも改善する方向に導いていくべきだと思います。
当然、沖縄の中にも利害があるでしょう。基地関係で生計を立てている方もいらっしゃるでしょう。
基地や、アメリカ軍人に知り合いがいない人にとっては、ただ単にうるさいだけ、と思う方もいらっしゃるでしょう。
戦後70年を過ぎ、日本国内にありながら戦時の記憶に縛り付けられている方がいらっしゃるとすればそれは悲劇です。
悲劇が悲劇のまま終焉しないよう導くべきです。
辛酸を嘗めてきた方々が、少しでも平和と平穏を享受できることを心より祈っています。 |