お知らせ
2018/04/29

どこも試行錯誤(久しぶりの長文です)・・・の巻

滋賀県大津市の菱屋町商店街という所で、市の中心市街地活性化を目指し、

 

地元企業や商店主が出資して「百町物語」という町おこし会社を設立しました。

 

商店街に有名洋菓子店の誘致に成功し、同時期に計8店舗の新規出店に成功したようです。

 

それから3年の月日が流れました。

 

有名店は「3年の約束だった」との事で撤退。同時期に新規出店した8店舗のうち4店舗も今月中に撤退、休業。

 

町おこしのシンボルであった有名店の撤退により、町おこし事業は根本から見直さざるを得ない状況らしいです。

 

町おこし会社「百町物語」の専務は「有名店に頼るスタイルでは無理だった。今後は地元の大学や高校と連携し、商店街で企画商品などを継続販売するアンテナショップを展開し、若者や子育て世帯へアピールを強めたい」と述べているようです。

 

・・・・よく聞き、よく目にするニュースでございます。

 

持論でございますが、町おこしは民間に任せてはいけません。行政主導で行うべきです。

 

だって行政にとっても死活問題でしょうから。

 

民間に委ねるのはあくまでも「案」だけに留めるべきです。

 

「案」だけ出してくれ!となると好き勝手な案が出てまいります。

 

でも、そういった好き勝手な発想の中にこそ、起爆剤若しくは継続性に富むアイデアが埋もれているのだと思います。

 

菱屋町商店街の皆さんはどうにかしようとして動かれました。

 

でも、大変辛辣な事を申しますと、よく聞く「案」なのです。

 

いたるところで行われている「町おこし」。成功している事例も沢山ございます。

 

でも立地条件、人口密度、年齢構成、県民性(気質)は似ているようで違うはずです。

 

ハンコで押したような案で町おこしが成功すればラッキーです。

 

大都会に比較的近い地方都市で、多店舗展開している有名店を誘致しても、そもそも人出の減った商店街で事業継続するのは不可能なはずです。

 

だからこそ、集客力に富む超大型複合施設(まぁ、イオンですけど・・・)ばかり出来るのでしょうから。

 

行政主導で、街を作り変えるくらいの勢いがない限り町おこしは不可能でしょう。

 

テレビで紹介されるような、低予算で成功した事例を参考にしても、所詮は絵に描いた餅、暖簾に腕押しだと思います。